坂田マルハン美穂のインド生活通信

 
 

午前中開催される、毎年恒例のデモンストレーション。着付け、書道、茶道などが、インドの人々に披露される。

この「浴衣着用体験」は毎年人気のようで、ヴォランティアの日本人女性たちは、かなりの体力勝負。着付けをしてもらった女性たちは、とてもうれしそう!

左上の彼女は、紙製品をたくさんご購入。「野望」とか「成功」とかはないのですか? と、熱い言葉をリクエストされたが、あいにくなかった。「月」を求める方も2名いらした。次回の参考にしたい。

この日の展示販売で最もインパクトがあったのは、インド人女性の折り紙アーティストによる作品。日本に2年ほどの在住経験がある彼女が手がけた、実に精緻で華やかな折り紙の世界に圧倒された。

フードコートでのヤクルト販売に訪れていたヤクルト王子もご来店。針山を片手に不思議リアクションの図。

さて、午後からはステージでのパフォーマンス披露。今年の目玉は、日本から来訪されていた和泉流狂言の、和泉元彌と三宅藤九郎による舞台だ。

お二人はすでに、数日前からバンガロール入りされており、地元のインターナショナルスクールや、日本人補習校などを来訪、狂言に関するレクチャーなども披露されていた。

この日、姉の藤九郎さんと弟の元彌さんが、お二人で、舞台の設営をされていたのが非常に印象的だった。

舞台では、藤九郎さんが流暢な英語で狂言の何たるかを説明され、都度、元彌さんが演技の見本を披露。恥ずかしながら、狂言のなんたるかを全く知らなかったわたしにとっても、非常に興味深いお話であった。

その後、狂言「盆山」が披露される。600年もの古から、受け継がれて来た笑いのセンス。素朴で、微笑ましい笑いである。

あいにく、これは日本語のみの披露であったため、日本語がわからない人には理解ができなかったようだ。英語による字幕があれば、さらによかっただろうと、少々残念ではあった。

ともあれ、遠く異国の地で、日本の伝統芸能に触れられるというのは、本当に有り難いこと。お二人は、今回のジャパン・ハッバの実行委員の方のつてで、バンガロール入りをされたとのことだが、アレンジをされた方も、その準備が本当にたいへんだったことだろうと察せられる。

お疲れさまでした。

10時のオープンを前に、開店準備をするメンバー。ミューズ・クリエイションのテーブルは、目立ちやすく明るい場所に設置されていたのが、とてもよかった。

チーム紙の作品群。笹の葉(竹)は、メンバーの一人が、朝、ご近所さんからもらってきてくれた。七夕風のディスプレイがいい感じだ。

昨年末のクリスマス・バザールの際の売れ残りの古本が大量にあったので、それらも廉価で販売。メンバーのご家族も販売を手伝ってくれた。

右上は、初めてのお客様。「美」をお買い求めになった。右上の青年は、なにかアニメのコスプレをしているらしいが、よくわからない。

我が夫も、途中から販売のお手伝い。

「美穂は、しゃべっちゃだめ! 午後のステージのために体力を温存しておいて! ここは僕に任せなさい」

と、ずいぶんな張り切りっぷりである。

ここ数日、季節の変わり目で扁桃腺炎を起こし(去年もそうだった)、実は抗生物質のお世話になっていた妻を気遣い、店先に立つ夫。クリスマス・バザールですでに経験を積んでいたせいか、今回は、前回以上に磨きのかかった「熱く真剣な」セールストークを展開。

狙った顧客は放さない。折り紙の構造を、根気よく語るのである。

折ったこともないのに。

彼にこんな才能があるとは、本当に知らなかった。紙製品の売り上げに、かなり貢献してくれたのだった。

こちらはお仕事中。ヤクルトは、保冷ボックスに保管されております。

ちなみに右上の山吹色の物体は、象の神様、ガネイシャだとのこと。確かに、よく見ると、象である。

チームリーダーは日本、ピアノ伴奏者はデリー、その他数名のメンバーが不在のステージであったが、それでも11名が揃い、無事に披露するに至った。

1曲目は『時代』。そして2曲目は『見上げてごらん、夜の星を』。ここまでは静かに無難なコーラスである。そして3曲目が、『Jai Ho!』だ。数年前、世界的にヒットした映画『スラムドッグ・ミリオネア』のエンディングで流れる曲。インドで最も有名なコンポーザーの一人であるA.R.ラフマーンによるヒット曲で、映画ではヒンディー語ヴァージョンが流れた。

わたしたちが歌ったのは、プッシーキャット・ドールズが歌った英語版である。今、ここに自分の写真を載せるのは、さすがに申し訳ありません、ニコール。という気分だが、わたしはボーカルのニコール役である。と書きながらも、かたじけない。

わたしには、当然、ニコールのようなセクシーな動きはできないので、複数のYouTubeを通して複数のライヴを見比べ、比較的「格闘技系」の動きをピックアップ。簡単にアレンジして踊りの型を決め、自主トレに励んだのだった。

その動きをして、「志穂美悦子」的。と言ったメンバーは、実に言い得て妙だった。もっとも、志穂美悦子は、ダンサーではなく、アクションスターだったのであるが。

昨年は司会者として、十を超えるすべてのパフォーマンスを目にしたが、今年は自分が出演するとあって、ごく一部のパフォーマンスを観るにとどまる。

それ以外は、控え室で発声練習をしたり、準備運動をしたりと、なにかと気分が落ち着かない。そしてついには、我々の、ミューズ・クワイヤのショータイム!

扁桃腺炎も微熱による関節痛も吹き飛ばし、特訓の成果を弾けさせる我。この歳になって、こんなことをしようとは、本当に思わなかった。

十日ほど前までは、

「どんな服を来て踊るの? 絶対にお腹を出しちゃ、だめだよ!」

「杏仁豆腐みたいにフルフルとしたお腹は、見せちゃだめ!」

と、誰も「腹を出して踊る」などひとことも言ってもないのに、そればかりを気にしていた夫であったが、数日前よりなぜか急に盛り上がり、「同僚も呼んでいい?」などと言うので、さすがにそれは、やめてもらった。

結果からいうと、非常に、楽しかった。危険なことに、病み付きになりそうである。これきりにはしたくない、という思いだ。

かなり激しい動きをしながらも、歌い続けていられる自分の肺活量と声量にも感嘆した。まだまだ、いける。人生これからだ、などと妙に調子に乗ってしまった。

会場も、かなり盛り上がっていた。もう1曲、ノリのよい曲を披露できれば、会場の人たちにも一緒に踊ってもらいたいくらいであった。

盛り上がりに気をよくして、最後に会場へ向けて「投げキッス」をしてしまったわたしだが、総じて褒めてくれた夫も、その点に関しては、「やりすぎだ」とのことである。

世間にキスを安売りするな、とのことだ。ここが、一応は封建的な側面のあるインドであることを、すっかり忘れていた。

1カ月余りの特訓で、見事なチームワークと成果を発揮したミューズ・クワイヤのメンバー。今回もまた、一人ではできないことを、みなでシェアすることの偉大さを体験させてもらった。

ちなみに、商品販売のほうも、予想以上の売り上げで驚いた。今回は、地元の人々が対象の販売であったことから、価格設定を大幅に落としていたのだが、それでも小さなものがたくさん販売できたのがよかった。

さて、これからしばらくは、わたしも「通常体制」に戻りつつ、仕事にも精をださねばというところだ。が、朝晩、歌と踊りの特訓をしないのは、なんだか寂しい。

今後のために、そして美容と健康のためにも、勝手に自主トレを続けていこうかしらん、などと思う祭りの翌日である。


★プッシーキャット・ドールズのJai Ho! はこちらから(←Click!) お聴きいただけます。