インド百景。

坂田マルハン美穂のインド生活通信

 
 

かくなる次第で、実に愉しい午後であった。サリーに関心のある方は、こちらのサイトの「サリー」のカテゴリーをご覧いただければと思う。過去のブログに記したサリー関連の記事、まとめています。

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まずはホテルのロビーでの一枚。ビューティ・ペイジェント並みのゴージャスさ。示し合わせたわけでもないのに、示し合わせたように彩りの調和がとれている。

それぞれにすてきな着こなし。背が高い人には、大胆柄もお似合い。白いサリーは、コルカタのフレンチノットと呼ばれる手刺繍がアクセントでエレガント。ストーンワークがきらびやかなサリーも艶やかでラブリー。

一見、モダンに見えるピンク色のサリー。実はお隣、タミルナドゥ州のカンチプーラム。伝統的な技法が生かされている。水色の綿&絹の混紡が軽やかなサリーは、ラクナウのチカンカリの刺繍が施されていて、手工芸の味わいが生きている。デイタイムの会合にもぴったり。

ヴィヴィドな赤と黒のコントラストは、伝統的な手法を生かしつつも、モダンなオリジナルデザインのサリーを販売するブティックのもの。白とゴールドのサリーは、ケララ州の伝統的なサリー。シルクの素材によって、質感が変わる。これは柔らかなジョーゼットで、着用しやすく、ボディラインにフィットしてシルエットが美しい。

インパクト満点のお二人。アニマル柄はデザイナーズ・サリー。着付けも、伝統的なものではなく、オリジナリティが生かされている。一方、モダンに見える右のサリーは、ボーダーの部分に「カラムカリ」と呼ばれる手描きのテキスタイルが、シンプルな黒いシルクのサリーにアレンジされている。渋みのあるゴールドのボーダーと、天然染料の落ち着いた色合いが魅力的。

全体に刺繍が施されていても、モチーフが小さいと、軽やかに着こなせて上品な印象。わたしが着用しているのはバラナシ・シルク。ちなみにサリーは床ぎりぎりの長さに着るのが正しく、わたしのはやや短め。なにしろ、外を歩くのに裾が汚れるのがいやで、つい短めに着てしまう。

ブラウスも、テイラーに相談してさまざまなデザインにアレンジしてもらえる。サリーの部分は約5メートルの1枚布を巻き付けるだけなので、オリジナリティが出るのはブラウスだともいえるのだ。

袖の部分にも、フレンチノットの刺繍が施されていてかわいい!

背後にはサリーのボーダーがくるので、ブラウスがシンプルでもノープロブレム。背中に飾り付きの紐をつけてもらうのもお洒落。

最近は、機械刺繍でも、個性的でダイナミック、味わい深いデザインのものが増えている。手刺繍が廃れてしまうのは仕方がない趨勢なのだな、とも思う。なにかと派手な色を重ねられがちなインドのサリーだが、この青と白のコントラストは上品ですてき。

伝統的なカラムカリの手法で、天然染料によって手描きされたテキスタイルを切り、パッチワークのようにアレンジされている。個人的に、とても好きなデザイン。

通常、インドでは、白いサリーは喪服とされており、祝祭には着用されないのだが、ケララ州の伝統的なサリーは白。もっとも、白一色ではなく、金色のボーダーが施されているのが特徴だ。これはボディ全体に、うっすら水玉模様が織られているのがかわいらしい。

ピンクとパープル、そして金の重なり具合がきれいで、シルクの光沢が上品なカンチプーラム。

最近、とみに増えているデザイナーズ・サリー。若い女性たちのサリー離れを食い止めるべく、ファッショナブルなデザインを取り入れるサリー店やブティックも少なくない。

ネックレス、ネイルもブルー系でトータルコーディネート。

白(アイボリー系)も、上品ですてき。

……。お上品、撤回。

昼間から、宴会状態で賑やかな妻ら。

この写真だけ見たら、インドの駐在生活って、相当いい感じと思われるよね〜、などと言いながらの一枚。

食後はホテルの裏庭を散策。気取って歩いているつもりらしい人々。

庭には、エンジェルズ・トランペットの花が満開だった。でもこの花、毒性があるらしいので、トランペットのように、吹く真似をしないように。