インド百景。

坂田マルハン美穂のインド生活通信

 
 

金曜日といえば、ミューズ・クリエイションの活動日、サロン・ド・ミューズの日である。9月のチャリティ・バザールを1カ月後に控え、しかし今は夏休みで不在の方も多く。

この日は少なめの十数名の参加者だったので、ティータイムの直前に、記事を下ごしらえしていたスコーンを、一気に焼いてサーヴした。人数が多いと、2度に分けて焼かねばならないが、十数名なら一度に焼けるので、できたての温かいものが食べられるのだ。ジャムは、オーロヴィル製のストロベリージャムをお出しした。

インドに赴任されたばかりの方々は、インドでもこんなにおいしいイチゴジャムが作られているのかと感嘆されていた。イチゴの時期なら手づくりが新鮮で一番だが、イチゴの旬は短いのでジャムが重宝する。

デリーで売られているヒマラヤのBHUIRAのジャムがとてもおいしいけれど、オーロヴィルのオーガニックなジャムも負けていないのだ。ちなみにバンガロール市内では、オーガニック専門店などで販売されている。今ならMGロードのMARKET PLACEでも入手可能だ。

さて夕方。サロン・ド・ミューズを終えて、夜の宴の準備である。ミューズ・クリエイションのメンバー数名がお誕生会に参加してくださるというので、下ごしらえも手伝ってもらうことに。今日のゲストは、全員ノン・ヴェジタリアンなので、肉を豊富に準備した。インド人を多く招くパーティの場合、「ピュア・ヴェジタリアン」の料理をいくつか準備すべきなので、「だし」ひとつにも魚由来のものが入らないよう気を遣うが、肉食な人々対象の料理は、かなり楽である。

7時過ぎには、前日の8月8日が誕生日だったという他のゲストも招いて、一緒に祝杯をあげる。

わたしと夫のツーショットをいつも取り損ねるので、写真撮影をしてもらうなど、緩くのんびりとした幕開けだったのだが……。

ピンポーンとベルが鳴り、スペシャル・ゲストの来訪だ。かつて、バンガロールに駐在していた藤田一家が、ちょうど前日より夏の休暇でインド入りをしていたので、アルヴィンドには秘密で、来てもらうことにしていたのだ。

それまでソファーで歓談していたマイハニー、玄関先から聞こえるU-KO隊員(ローカルフード探検隊2号隊員)声に、

「え?! その聞き覚えのある声は?!!」

と叫びながら玄関まで踊り出て、大喜びで歓待、満面の笑みで、ハグ!

ハズバンドの潤さんにも、がっつりハグ。

ちなみにお嬢さんの杜さんは、初めて会った時は小学校6年生だったのに、今となってはもう、すっかり大成長。開口一番、

「美穂さん、わたし花のJKなんです❤」

と、言われて、意味がわからなかったが、花の女子高生ということらしい。ちなみに女子中学生は、JCらしい。……。いろいろありますな。

その後、夫の姉、スジャータとその夫、ラグヴァンも駆けつけてくれ、みなさんからプレゼントもいただいて、本当にありがたい。みなさん、ありがとうございます。ちなみに、藤田家からも、実に味わい深いお土産をいただいたのだった。下の写真がそれである。

今年、夫は「本厄」らしいということを、教えていただきました。

「これ、どういう意味?」

と、夫が問うので、

「東洋においては、男性の41歳は人生の分岐点であり、かなりタフなことが起こる可能性がある一年だが、心身の状態に気を配りつつ、困難な課題と丁寧に向き合い、着実に荒波を乗り越えて行けば、実り豊かな将来が待っているのです」

的なことを、適当に話を作って説明しておいた。困難辛苦が襲いかかって来る一年、などと言おうものなら、軽くブルーになってしまう繊細なマイハニーなので。

備忘録としての料理メモ。去年の誕生日に比べるとかなり手抜きで華のないメニューばかりだが、それなりにおいしかったのでよしとしたい。写真はないが、スナックにチキンカツなどを用意した。左上から、スジャータ作のポテト&デーツのサラダ、最近頻用しているソーセージにチェリートマトとベビーコーンを加えて炒めたもの、インゲンの塩こしょう炒め、牛肉の玉ねぎすりおろしマリネの和風味ソテー、たっぷり白菜とネギ、豚バラの味噌風味鍋。地味ながら、豚、鶏、牛と肉三昧。

去年の誕生日では、テーブルが燃えんばかりのキャンドルだったため、今年は静かに、数字キャンドルに火を灯すのみ。前日に誕生日を迎えた友人の分も準備して(すでに火が消えているが)、祝したのだった。

ちなみに見栄えは地味だが、左はタルトタタン。本来は逆さまにひっくり返して、リンゴを上に見せるのが正しい姿なのだが、そうするとキャンドルが刺さらないので、このままである。

右のチョコレートケーキはスジャータが焼いて来てくれた。濃厚で風味豊か、おいしいチョコレートケーキだ。スジャータの料理は、わたしの作る料理と、味わいにどこか共通するところがあって、差し入れしてくれるものは、いつも相性がいい。

夜更けまで語り合い、アルヴィンドも終始笑顔で、本当に楽しそうであった。現ミューズ・クリエイションのメンバーと、U-KO隊員とはこの日が初対面であったが、早くも意気投合している様子で、翌日土曜日には、「ディスコで夜遊び」の約束も果たしていた。

☆ ☆ ☆

藤田一家は市内のホテルに滞在しているのだが、この日はゆっくりと過ごしてもらうため、我が家に泊まってもらったのだった。彼らがバンガロールに暮らしていたのは3年ほど。夫婦揃って会う機会が、そうたくさんあったわけではないのだが、しかし、パーティやイヴェントの折には、必ず参上してくれ、インパクトのある存在感を放ってくれた。

ローカルフード探検隊では、U-KO隊員とPAKAKO隊員は、並んで強烈な個性を発揮、食に対する情熱が、尋常ならなかった。

中でも、我が家で開催したクリスマスパーティに「自家製のとんこつラーメン」を持って来てくれたことは、この上ないインパクトであった。懐かしい写真も含め、思い出に、下記、リンクをはっておこうと思う。