坂田マルハン美穂のインド生活通信

 
 

インドのテキスタイルに関する情報は、こちらのブログにまとめています。ご興味のある方は、どうぞ。

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この日の会場は、TAJ WEST END。まずはロビーに集合して記念撮影。参加者は合計8名と少なめだが、それでも華やかさは満点。

この二人のサリーは、アートスクールでの工芸品展示会で出合ったもの。伝統的なテキスタイルながらも、新しい感じがしてかわいい!

左はバナラシ・シルク。柔らかなジョーゼットで着心地がいい素材。ブラウスは自分の好みに合わせてテイラーに作ってもらうのだが、このパフスリーブがまた、彼女によく似合ってキュート! 若女子ならではの着こなし。

右はわたしが、個人的にもかなり気に入った一枚。オリッサのイカット(絣:かすり)のサリーである。日本で絣といえば、年配の人が着るイメージだが、インドの絣は、こんなにも艶やか。シルクの光沢が生きていて、レディメイドのブラウスともぴったり。ピンクとゴールドのコンビネーションが、本当にすてき。

左端はフレンチノットの刺繍がかわいらしいコルカタのサリー。サーモンピンクのサリーは綿と絹の混紡に、チカンカリ刺繍が施されたもの。

そして右上のサリー。このタイプは特に「大人の女性」にお勧めしているところの、タッサーシルク。しかも手紡ぎ、手織りの風合いがすてきなロウシルクのサリー。ボーダーの部分が黒のほかに、ブラウン、ピンク、ダークブルー、グリーンなどいろいろあるが、この黒が非常に上品でお似合い。

赤いサリーは、カシミールの刺繍が施されている。パシュミナのストールでよく見かける刺繍だが、サリーで着用している人は、あまり見かけない。日本人に着やすく、合わせやすいので、よくお勧めしている。地色は、黒、赤、白、紫、ブルー、イエローなどさまざまにある。ジョーゼットの柔らかい素材、適度な透明感がひらひらとしてすてき。日本の着物を思わせる色合いでもある。

そしてわたしはといえば、先日の工芸品店で、まさに大袋の中から「引っ張り出して」もらった掘り出し物。しわくちゃで染みも散見されたが、ともあれ手刺繍が丁寧だったうえ、廉価(約5,000円程度)だったので、購入した。

ブラウスを作ってもらった後、ザバザバと手洗いし、自分でアイロンをかけた。布の幅が狭く、わたしには丈が短すぎるので、ペチコートに折り込むウエストのあたりに当て布をする必要があるが、概ねいい感じ。

このような刺繍が、サリー全体のあちこちに施されているのである。本当に、ご丁寧なことである。

ランチはブルージンジャーと呼ばれるヴェトナム料理レストラン。この店には、インド移住当初から折にふれて訪れていた。徐々に値段が上がっていたのは知ってはいたが、今回、度肝を抜かれるほど高くなっていて驚いた。これはもう、いくらなんでも暴利を貪り過ぎの域である。諸々穏やかに、しかし確実に交渉させていただいた結果、あれこれと配慮のあるセットメニューにしてくれた。おいしかった。満足であった。

マネージャー曰く、今後は予算に合わせてオリジナルメニューを用意してくれるとのことなので、大人数で行くときには活用したい作戦である。それにしても、高騰っぷりがすさまじく、この件について語ると長くなるので、今日のところはスルーである。

昨今の我は、公私ともに、結構立て込んでいる。なにしろ酷暑デリーから義理の両親がバンガロールまで避暑に来ていることもあり。

平日はバンガロールクラブに宿泊しているが、今週末、来週末は我が家に滞在である。週末はメイドが休みなので、家事一切は妻の仕事である。まあ、普通に考えれば当たり前のことなのだが。

仕事はさておき、ミューズ・クリエイションの活動はしかし、よき気分転換である。バンガロールにいる限りは、毎週金曜日に自宅を開放してのサロン・ド・ミューズもまた、気持ちの活性化につながる。というわけで、大切な一日。

ところで現在、バンガロールでは昨日、今日、明日と、テキスタイル展示会が開催されている。ホームページでも告知したが、このテキスタイル展、昨日訪れたミューズ・クリエイションのメンバー数名の報告によると、かなりよかったらしい。

最終日になってしまったが、わたしも明日の午後、出かけようと思う。バンガロールにお住まいの方、インドの伝統的で高品質なテキスタイルに触れ合うチャンスです。ぜひお見逃しなく!