坂田マルハン美穂のインド生活通信

 
 

このバザール、6月22日まで開催されている。詳しくは下記のサイトを参照のこと。

■SANTHE: Back to Nature Bazaar by Sampoorn (←Click!)

先日デリーで仕入れてきたハンドブロックの木型がたくさん! すでにたくさん購入したから当面は買う予定がないが、見ているだけで楽しくなる楽しい柄がたっぷりだ。

これはサリーではなく、マテリアル。即ち布。自分の好きな衣類を作られる。じっくり見て選びたかったのだが、時間切れで間に合わず。

木綿のサリー。織りが精緻で非常に高品質。天然染料の風合いが生きている。纏えば心が落ち着きそうな、なんとも上品な色合いだ。

手描き、手染めのデュパタ(大判のストール)も、モダン柄がすてきだった。これもじっくり見たかったなあ。

夫にも、カディ(手紡ぎ、手織り)のシャツを買おうと思っていたのだが、結局買えず。

中央が絣(かすり)、周辺がハンドブロックプリンティングというユニークね意匠の綿ストール。これはいいなあ、買いだな。と他の色と見比べていたら、背後から義継母ウマがやってきて、あら、これすてき、わたし買うわ! と即決して、さらっていった。

や、やられた……。

こういう場でのインド女性の即決具合はすさまじい。布を自分に当てて、鏡をみて似合うかどうか確認するなど、まどろっこしいことをしている人はほとんどいない。なにしろ「早い者勝ち」なのだ。

実は前日、ミューズ・クリエイションのメンバーがここを訪れ、買うか買うまいか悩んでいたら、あとから来た人に奪われたとぼやいていた。「早く決めなきゃだめよ!」なんて客観的にアドヴァイスをしていた矢先、身内に攻撃を食らうとは……。迂闊だった。

気を取り直して移動すれば、大好きなイカット(絣:かすり)の店が。今、持っている絣はオリッサ州のものだが、これはアンドラ・プラデーシュ州のもの。上品なダブルイカット(経緯絣:たてよこかすり)のサリーを見つけた。絣は非常に高度な技術を要する織物。それを思うだけでも魅力が倍増する。この日の買い物は、その1枚だけであった。他の布もじっくり見たかったが、ともあれ、いいものに出合えて満足。

衣類として、というよりは、最早、芸術品として見入ってしまうグジャラート州のパトラ織り。この織りもまた、相当に手がかかるものだ。

会場を早々に追い出されてがっくりではあったが、この日はまた、例のアートスクールにて開催されている展示会へ。今回はスケールも大きめ、屋外の展示場ではさまざまな工芸品が見られ、館内ではテキスタイルの店がたっぷりと。

【おまけ写真】

昨日は、半年の一度の、バンガロール日本人会総会(パーティ)が開催された。このイヴェント時には、サリーを着ることが定番化しているゆえ、今回も。

レモンイエローのシルク・ジョーゼットに、一面、白い刺繍が施されたサリー。伝統的なパルーシー刺繍。パルーシー(ゾロアスター教徒)の女性たちを、遠い昔から麗しく演出してきた手工芸だ。刺繍糸の光沢が、静かに艶やかで、とても気に入っている一枚。


去年、ムンバイへ出張に行った際、タージマハル・パレスホテルのブティックで見つけた。店内の隅っこに積まれていた「半額セール」の中で、一番下に埋もれていた、まさに「掘り出し物」である。


インドの人には色が地味すぎて人気がなかったのかもしれないけれど、一目で気に入ってしまった。手工芸によるサリーは「世界に一枚だけ」が大半だから、まさに一期一会の世界だ。尽きない。飽きない。とても危ない。

デリー拠点のDASTKARの店も出ていた。今年の8月は、DASTKAR主催のバザールがバンガロールでも開催される。非常に楽しみだ。

我が愛用のマニプール産の石鍋を売っている女性。実は彼女とは、数年前にDASTKARのバザールで話をして以来、顔なじみ。お互い「あら、お久しぶり〜!」という感じ。彼女は北東インドから、列車に揺られて1週間ほどもかけて、バンガロールへ行商にやって来るのだ。

ここでの買い物で、今回気に入ったのは、ニームの木で作られたまな板。ニーム (Neem)とは殺菌効果のある木で、その葉は歯磨き粉や石鹸などにも使われる。天然の殺虫剤として農業に用いられるなど、さまざまに用途があるすばらしい木なのである。

早速この日の夜、調理に使ってみたが、木目が滑らかでやさしく、とてもいい感じだった。小ぶりだったので、大きいのがあるといいなと思う。

それからヤシの木で作られたソープディッシュもかなりよかった。プラスチック製などよりも風情があるし、オーガニックの石鹸とも、なんだかよく似合う。これも早速使ってみたが、いい感じである。ちなみに左端の焦げ茶色がヤシの木だ。

まだまだ興味深い商品はさまざまにあったが、なにしろウマと一緒だし、あまりじっくりと巡るわけにもいかず、この日は館内もざっと一巡して退散したのだった。参考までにテキスタイルの写真も載せておく。

開催期間中に、また改めて訪問したいと思う。