インド百景。

坂田マルハン美穂のインド生活通信

 
 

なおドミニカン・シスターズへは、今回、ミューズ・クリエイションから2万ルピーの寄付を行った。

以下、過去の来訪時の記録へのリンクをはっておく。また、ミューズ・クリエイションのメンバーからの感想も、いつものように残しておく。それぞれの参加者によって異なる視点がある。それを知ることができるという点においても、この活動は奥が深いと実感する。


■ミューズ・クリエイション、慈善団体で子供と遊ぶ! 2/9/2013

■貧困層の子供と女性を支援。ドミニカン・シスターズ 3/21/2012

■貧困層の女性を支援。ドミニカン・シスターズを訪問 7/15/2010



【感想01】


 今回、初めての慈善団体訪問でした。行く前は少し緊張していたのですが、施設に到着し大歓声で迎えられたことで緊張は吹き飛んでいきました。子供たちとは歌を一緒に歌ったり、踊ったり新聞紙でカブトを作ってかぶせてあげると喜んでくれたり、折り紙で作ったコマで一緒に遊んだりと、楽しい時間を過ごすことができました。子供たちの純粋な瞳と笑顔に心があたたかくなり、癒されました。

 働く女性を支援するこの施設。コミュニティで子供たちを守り、様々な面から援助を行う。理由は様々だと思うが、子供がいても働かなくてはならない女性の助けになる、心強い仕組みだなと感じました。



【感想02】


 どの子も元気で人懐っこくてかわいかったです。コマがたくさんあったので配りましたが、数が少なかったパクパクの方に興味を持つ子もいたので、途中からその場で折り始めたところ、2人の女の子が折り方に興味を持ったようで

身振り手振りで教えてみました。「きれいに」折ることは出来ませんでしたが、1人の子は折り方を把握したようでもう少し時間をかければ、自力できれいに折れそうでした。

 他にも、じゃれてくる子たちに囲まれてこちらが楽しんだような時間でした。ありがとうございました。



【感想03】


 ドミニカン・シスターズに到着してまず目にした物、子供達が脱いだ靴でした。小さな可愛らしい靴がきちんと一列に並べられていたのに驚き、シスター達の躾がきちんとされているのだと感心しました。

 スラムに住む、このあどけない笑顔の子供達が、普段どんな辛い思いをしているのか、今後どのように成長して行くのか、と考えると胸が痛くなりました。ほんの一時でも、私達と触れ合った時間が楽しい時間で、幸せであったと感じてくれたのであれば、この活動がとても意味のある事だと思います。ドミニカン・シスターズが、スラムに住む貧困層を支援する活動内容を聞いて、その努力に感動しました。

 わずか数年間、インドに住まわせて頂いている私に出来る事は本当に少ないと思いますが、MUSEの活動を通して少しでも貢献できればと改めて感じています。参加させて頂きありがとうございました。



【感想04】


 子供たちの待つ部屋へ入ると、「アンティー、アンティー」ときらきらした笑顔で迎えてくれてとにかくかわいかったです。先生の話す言葉にひとつひとつ返事をしていたり、わたしたちが歌っている時も大人しく座って聞いてくれて、子供たちをただ預かっているというわけではなく、きちんと教育がされているのだと思いました。

 最初は遠慮がちでシャイな子が多いのかなという印象でしたが、一緒に遊び始めると、人懐っこく、甘えてきてくれたりして嬉しかったです。スラムで暮らす人たちにわたしたちが直接できることは難しいと思っていましたが、今回このような施設を訪問し、ほんの少し、”何か"できたことが嬉しく思いました。



【感想05】


 私がドミニカンシスターズを訪れるのは二回目だったため、子供たちの雰囲気が分かっていて、安心して参加することができました。積極的に遊びに参加する子もいれば、一歩引いてみんなの様子を静観する子もいて、面白いなと思いました。

 なにより、最後に先生がしてくださった、スラムで生活する人々の健康チェックや、きちんと生活できるように支援する様々な活動についての話が、とても興味深かったです。ただお金や物をあげるということではなく、人間らしい生活ができるようにそれぞれ責任を持たせ、意識を高めていく。考えるだけで大変なことに取り組んでいる人々がいる。インドの問題点と奥深さをあらためて感じました。

 自分がこの問題に深く関わることはできないけれど、知ることができてとても良かったと思います。今回も、参加して本当に良かったです。ありがとうございました。



【感想06】


 相変わらず子供たちは素直でかわいいですね。私たちの活動の原点は彼らなのですから、久しぶりに子供たちに触れ合ってエネルギーを貰って来ました。

年齢が低いこともあって、英語で会話が難しいときもあり、唯一「アンティ!」と呼びかけてくれたのだけがわかりました。今日は改めてカンナダ語の簡単な単語くらい分かれば良かったな・・・と実感しました。

  シスターたちのお話にあった、日頃の活動も素晴らしいですね。驚くようなお話が沢山ありました。紙チームとして、釣りセットの磁石の不具合があり、少し反省しています。お魚をプレゼントできるのはいいのですが、準備に時間がかかるので、今後、もう少し簡単で楽しい遊びはないか考えていきたいと思います。



【感想07】


1)布チーム

次回以降に備え、何か遊べるようなものを考え、用意する。


2)歌と振付け  

折角、子供も大人も一緒に楽しめそうな歌が 選曲されていますので「おかあさんといっしょ」のように、子供たちも交えて一緒に歌えるといいな、と思いました。また、子供たちにとってあまり馴染みのない歌でしたら、メロディーが印象づくまでに少し時間が必要だと思いますので冗長にならない程度に、もう少し歌を繰り返してもいいのかな、とも感じました。あと、個人的には、キーが高すぎてあまり声が出ませんでした。。。


3)魚釣りゲーム(思ったよりもかなり子供たちが熱中していたので驚きました。)

釣りざおがもう少しあるとより多くの子供が同時に遊べると思います。多くの子供は、一度やり出すとなかなか竿を手放さないので、順番に竿を回す方法を考えた方がいいかも知れません。そもそも言葉がうまく通じないですし、あまりきつく言うわけにもいかない、また無理やり取り上げるわけにもいかないので、我々がうまくコントロールできず、ボス的な子供が占領してしまいがちになります。また、他の子供に竿を渡しても、結局、力の強い子供が取り返してしまいます。

 他に何か動きのある遊びがあれば、そちらに気持ちを分散させることができますので、遊び方のバリエーションが多いと、より多くの子供が楽しめるように思いました。



【感想08】


 3〜6歳のお子様が40人程と聞いて、子供に不慣れな私は子供達にうまく接することができるかと、不安に思っていましたが、そんな不安はすぐに消えました。魚釣りをしていると、遊びたい子が私の背中を叩いたり、釣った魚を自慢げに見せてくれたりと、とても親しく接してくれて嬉しかったです。

 反省点は、歌と振りの練習不足と、釣り竿の数不足、磁石の強さの確認不足。後は魚釣りの竿を一人占めする子がいるので、うまく順番に回せないかな...と思いました。

 遊んだ後は疲れましたが、子供達が楽しそうに遊んでくれたので、参加して良かったと思いました。



【感想09】


 ドミニカン・シスターズの託児所へは2回目の訪問です。MUSE結成の直後にも一度伺って小さな子供達と遊びましたが、そのときの子達が何人か居て、大きくなっている様子にちょっとじ~んときました。

 みんなシスターの言うことをよくきいて、まだまだ素直な年齢ですが、遊びの時間になると、てんやわんやの大騒ぎ!折紙のおもちゃを取り合いしたり、

壊しちゃって「アンティ直して」とやって来る子、たくさん奪い取って集めたのを自慢げに見せる子など、善悪はともかくとして(笑)、個性を発揮しながら元気に遊ぶ様子に癒されました。

 また、シスターの案内で、修道会がスラムの女性達のためにこの託児所だけでなく、大きな子達の学業の補助や自治会の運営のアドバイス、互助会の指導に健康診断など、さまざまな援助を行っていることを教わりました。あまりにきちんとしているので、何も手伝うことがない!?と思うほど。それでも活動で得たお金を寄付でき、少しでも助けになれることが嬉しく思いました。



【感想10】


 子どもたちの年齢層が低かったにもかかわらず、最初はみんなきちんとすわって話を聞いていて、しつけがしっかりしているように感じました。今回は孤児や障害を持っている子ではなかったためなのか、(もちろん貧困層で、苦労もたくさんしていると思いますが)パワフルで自分本位な、子どもらしいエネルギーをたくさん感じれた気がします。

 訪問後の反省でも少し話がありましたが、釣竿が少なかったり、用意していた遊び道具が若干足りなかったりしていました。私自身、決まったこと以外の遊びをまったく思いつかなかったこともあり、次回はもう少し柔軟に子どもたちの様子に合わせて対応していけたらいいなと思いました。

 慈善団体訪問時は毎回思いますが、実際に訪問して、子どもやこの社会の様子を知ることはとてもためになりますし、いいエネルギーもたくさんもらえます。今回もとても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

ドミニカン・シスターズはバンガロール市内東部の住宅街、インディラナガールの80フィートロード沿いにある。ここ10年来、目抜き通りの開発が間断なく続いているエリアで、店舗の栄枯盛衰も著しい。

高級住宅地とスラムが同居するエリアでもある。このスラムに暮らす女性たちを支援しているのがドミニカン・シスターズだ。貧困層の女性たちの仕事や生活の便宜を図るための、さまざまな支援をしている。

主にはメイドや女工として働く女性たちが、安心して仕事に専念できるよう託児所を設けており、我々はそこにいる2歳〜6歳までの子どもたちとの交流を図るべく、訪問したのだった。

この施設の活動については、過去の記録でも具体的に記しているので、関心のある方は後記のリンク先をご覧いただければと思う。

少し早めに到着したわたしの目に飛び込んできたのは、入り口に並ぶ、子どもたちの靴! かわいい……。毎週水曜日の朝は、貧困層の子らをサポートする市内のトラスト(慈善活動の団体)がおやつを配給に来てくれるとのこと。教室の中をのぞくと、彼らがちょうど到着し、バナナやビスケットを配っているところだった。

みな、行儀よく並んで座り、おやつを食べている。それにしても、毎度ファンキーなファッションの子どもたちだ。

おやつを食べ終わったかと思ったら、小さな遊び場に飛び出す子どもたち。みんな元気元気! シスターたちは、やんちゃな子どもたちの世話に大わらわだ。

「彼女、かわいいでしょ?」と一人のシスターがわたしに声をかける。大人しくて静かな女の子。この子に限らず、わたしにはどの子もかわいらしく見えるのだが、理由は「肌の色」だろう。

彼女の肌の色は、他の子に比べてかなり白い。インドでは昔から、階級を問わず、「肌の色が白い=美しい」という意識が、非常に強いのだ。

まずはいつものように、歌を歌う。身体を動かして、一緒に歌う。

そして毎度恒例の、魚釣りゲーム。チーム紙のメンバーの手づくりであるこのゲームは、いつも子どもたちに大人気。

今日は、いつもに増して、子どもたちの表情が印象的だったので、写真を多めに掲載しておく。どの子どもたちも本当に、生き生きとしている。

左下写真のシスターは、現在託児所の責任者であるシスター・アン。彼女は終始笑顔で、わたしたちの来訪、そして子どもたちの喜ぶ姿を見守っていた。

週に一度でいいから、1時間ほど、遊びに来て欲しいと頼まれる。簡単な折り紙を教えたり、絵を描いたりするだけでもいいから、とのことである。

このような依頼は、実は他の慈善団体からも少なからず受けている。しかし、それを引き受けてオーガナイズするだけの余力が、今のわたしにはない。

どなたかミューズ・クリエイションのメンバーで、有志が交代で定期的に通える仕組みが作れればとも思う。いや、ミューズ・クリエイションのメンバーに限らず、バンガロール在住で積極的に子どもたちに関わりたいと思われる方がいらっしゃれば、施設をご紹介するのでご連絡をいただければと思う。(muse.india@me.com)

そして毎度恒例の、魚釣りゲーム。チーム紙のメンバーの手づくりであるこのゲームは、いつも子どもたちに大人気。

右下のポリス・ユニフォーム的な服を着たポリスブラザーズ。一人は最初、わたしたちの来訪に驚いて泣いていたのだが、慣れると釣り竿を取り合ってたいへん。

そして毎度おなじみのカブト。自分たちで折るにはちょっと難しい年齢の子も見受けられたが、ともあれご満悦のようである。

左下の写真は、メンバーの指導のもと、折り紙を熱心に学ぶシスターや先生たち。以前訪れた盲学校のシスターたちもそうだったが、折り紙を自分たちで子供に教えたいと考えるようだ。

本当に、かわいい子どもたち。右の男の子はおしゃれさん。写真を撮ってと言いながら、何度も髪を撫で付けている。寄付された衣類なのか、ポロのシャツが、とてもよく似合っている。

黙々と、コマ回しにいそしむ少年少女。素朴な遊び道具の中から、自分たちなりの楽しみ方を発見して欲しいものである。

子どもたちが多いこともあり、遊びが行き届かないところもある。それでも、シスターたちが見守ってくれているし、手助けをしてくれる。インドの子供に慣れていない我々メンバーも、試行錯誤しながら交流を楽しむことができる。幸いなことだと思う。

以前の記録でも、ドミニカン・シスターズの活動については紹介しているが、改めて簡単にここにまとめておく。主には、この界隈のスラムに居住する女性と子どもたちを支援する団体である。

◎託児所の運営:朝の7時半から午後5時まで子どもたちを受け入れ。

◎教育支援:小学校に進む子どもたちの学費などをサポート。

◎学童保育:放課後の子どもたちを受け入れる。塾なども開講。

◎子供国会の運営:詳しくは後述。

◎医療支援:スラムを訪れ、女性たちの定期的な健康診断の実施。

◎家計管理プログラム:セルフヘルプ(自助)・グループを構成し、ファイナンシャルに関する指導を行う。

◎職業支援プログラム:女性たちが経済的な自立を果たせるよう、職業訓練などを行うほか、仕事の斡旋も実施。勤務先がインディラナガール界隈であれば、メイドの斡旋も行う。

インドでは、貧困層女性向けのセルフヘルプ関連の活動は非常に一般的だ。州やエリアによって状況は異なるが、行政の一環として指導されているところもある。

また、大企業がCSR(企業の社会的責任)の一環として女性支援プログラムを実施しているところも少なくないことから、ある程度のモデルは構築されている。

現在、ドミニカン・シスターズでは1グループが約10人から15人で構成される35のグループをオーガナイズしている。それぞれのグループが、目的別に11冊のノートを管理しているという。

写真のノートは、共同預金のノート。メンバーが毎月数百ルピーずつを共同の口座に積み立て、出費がかさむ際に、ここからローンを組むというもの。その方法などについても、きちんとルールが決められている。

今回、個人的に感銘を受けたのは、最近、取り組み始めたばかりだというChildren’s Parliament(子供国会)のプログラム。スラムの子どもたちに「自治独立」の意識を育て、責任感や協調性、問題解決などのスキルを育むことなどが目的とされている。

この一覧には、名前と年齢(日本の中学生に相当)、そして役割、連絡先が記されている。「総理大臣」を筆頭に、教育大臣、健康大臣……といった役割が明記されている。

たとえば、教育大臣は、同じコミュニティに不登校の子供がいたら、様子を見に行き、登校を促すなどが、その仕事なのだとか。

いやはや、それなりに問題はありそうであるが、しかしこの仕組みは、興味深い。わたしが関心を示したところ、シスター曰く、スラムを案内してくれるとのことだったので、近々、彼らの活動の取材も兼ねて、足を運ぼうと思う。