BANGALORE GUIDEBOOK バンガロール・ガイドブック
05. Karunashraya: Bangalore Hospice Trust
バンガロール唯一の、無料のホスピス。創設者は、医療とは関係のないビジネスフィールドに身を置いていた、キショール・ラオ氏。自身が医療関係のヴォランティアをしていた際、すでに医学では手の施しようがない末期のがん患者が、家族のもとに帰され、しかし家族らは苦しみの姿を見ること以外、なにもできない……という悲惨な状況を目の当たりにして、この世の地獄を見た。バンガロールにも有料のホスピスはあるが、貧しい人たちにとっては利用できる場所ではないことから、同団体の創設を決意した。運営にかかる費用は、寄付金からまかなわれている。
2016年12月時点で、ベッドは75床。常時95〜100%が占有されているという。ホスピス内での治療だけでなく、日々3つの医療チームが、患者を抱えるお宅、約20軒を訪問して、投薬をするなどケアをしている。80名の看護士、7人のドクター、6人のカウンセラー、そのほか、料理人、庭師、ハウスキーパー、受付などのスタッフ含め計130名が関わっている。年間6千万ルピー、即ち1億円ほどの維持費の大半が、個人からの寄付によって賄われている。なお看護士は、このホスピス内でも半年のトレーニングプログラムを組んでおり、その間、食事と部屋を無償で提供される。半年経ち、トレーニングが終了したら、月給も与えられるという。(2019年4月)
- 75 bed facility with the aim of improving the quality of life of Advanced Stage Cancer patients.
- Health care professionals provide personal care, emotional support, respite care, symptom control, appropriate nutrition and bereavement support.
- All services are free of cost
Volunteer Opportunities
- Pharmacy, housekeeping, gardening, kitchen store, cleaning, reception, maintenance, finance department, charity shop and patient care.
Old Airport - Varthur Main Road, Next to Shankara Eye Hospital, Kundalahalli Gate, Marathahalli, Vaikuntam Layout, Lakshminarayana Pura, Munnekollal, Bengaluru, Karnataka 560037, India
【過去の訪問記録】
●ホスピスにて。いかに生きるかを考える。 (2016)
●無償のホスピスを訪れ、終末期医療に思いを馳せる(2014)
●バンガロールで唯一、無償のホスピスを訪問(2010)