●造り上げられたガーデンシティ


まず、ゴミの話題に入る前に、バンガロールの成り立ちについて説明します。現在では「ガベージシティ」との汚名を持つバンガロールですが、かつてはインドで最も住みやすいガーデンシティ、エアコンシティと呼ばれていました。


しかし、そもそもバンガロールは、緑豊かな土地ではなく、乾いた高原地帯でした。ゆえに、バンガロールの創始者であるケンペ・ゴウダ1世は、都市形成の際、土地を潤すため、多くの人工湖を作りました。この湖の大半は、インド独立以降の近年、蚊が多発するなどの理由で埋め立てられました。その際、湖にゴミが投棄されたそうです。


1700年代にマイソール王国の藩主、ティプー・スルタンが、町の緑化に貢献しました。バンガロールにある樹木の多くは、海外から輸入された外来種です。以降、1800年代の英国統治時代には、駐屯地として形成され 、暮らしやすい町となりました。そんなバンガロールに変化が見られ始めたのは、今から20年ほど前です。



●ガーデンシティからガベージシティへ


1991年のインド経済自由化に伴い、外国資本が流入しはじめました。2000年を過ぎたころから、バンガロールはインドのシリコンヴァレーとして、世界の注目を集めはじめ、欧米企業が次々に進出しています。都市化に伴い、人口は急増。2001年の国勢調査時には、500万人を切っていた人口が、現在1000万人を超えています。わずか15年の間に人口が倍増したというわけです。


【人口の急増】

2001年の国勢調査約4,592,000人

2011年の国勢調査約8,474,000人

2016年現在約11,560,000人



●ゴミ溢れるガベージシティになった理由


なぜゴミが溢れる町になってしまったのか。以下のような理由が考えられます。

◎人口が急増する一方、インフラストラクチャーが旧態依然である。

◎欧米文化の流入によるライフスタイルの変化により、従来は自然に還る生ゴミが中心だったのが、自然に還らないゴミが急増。

◎ゴミ処理に対する知識や関心がない市民が多い。

◎カースト制度に起因するゴミ処理に対する忌避の感情。


01:バンガロールの変遷 なぜゴミ溢れる町になってしまったのか?


現ラルバーグ植物園にあるケンペ・ゴウダ司令塔あと