マネジメント能力を高めて、ゆとりある駐在生活を実現する


インドの富裕層や外国人駐在員家庭では、使用人を抱えるのが一般的。運転手、掃除人、料理人、庭師、ベビーシッターなど、職種はさまざまだ。我が家の場合は、運転手のほか、掃除洗濯を任せるメイド、そして庭師を雇用。料理は自分でやっている。


旅行で家をあけることが多いのに加え、こまごまとした雑事が多く、来客が多いインドでの生活にあって、メイドの存在は大きい。我々夫婦は一時期、バンガロールとムンバイとの二都市で生活をしていたが、そのときはメイドに鍵を預け、家の管理を頼んでいた。不在時に水漏れが起こったり、ブレーカーが故障して停電が続き、冷蔵庫の食品がだめになったりといったトラブルに見舞われる可能性があるからだ。


とはいえ、楽なことばかりではない。そもそも使用人の扱いに慣れていない者にとっては、指示の仕方も試行錯誤。加えて日本とインドとでは、 衛生観念が大いに異なる。拭き掃除ひとつをとっても、手順などの違いが多発。「自分でやった方が早い!」と思うことも少なくない。


しかし、彼らに助けられていることは確かだし、低所得者層へ雇用機会を与えているという側面もある。


ところで、折に触れて「メイドに給与を払っているのだから、自分で家事をするのは無駄なこと」といった考えに囚われている駐在員夫人を見かける。かくいうわたしも、メイドの掃除の具合が気に入らず、がみがみと注文をつけていた時期があった。しかしあるとき「これくらいは、自分でやろう」と思い当たり、以降、自分の仕事とした。全部任せようと躍起になっては疲れる。フレキシブルな対応が肝要だ。


相手との信頼関係を築くためには、毅然とした態度を保ちつつも、相手のプライドを傷つけないよう接することが大切。時折、食べ物をお裾分けしたり、お土産を渡したりすると非常に喜ばれる。善き使用人に恵まれるかどうかは運次第。その使用人が以前勤めていた家庭に連絡をし、仕事ぶりなどを尋ねておくのが賢明だ。


使用人の月給の相場は、都市によって若干異なるので、周囲の駐在員家庭の提言を仰がれたい。ちなみにバンガロールの駐在員家庭の使用人相場は、フルタイム(週1回休み)のメイドの場合7,000ルピー前後、運転手は10,000ルピー前後だ。


ところで欧米同様、インドでも「チップ(心付け)」の習慣がある。たとえばホテルで荷物などを運んでもらった場合は、数十ルピーを手渡したい。レストランでは、10%前後のチップが一般的だ。


最近では、SERVICE CHARGE (S/C)として、あらかじめ5%〜10%のチップを加えた伝票を出す店も増えている。その際は、サーヴィスがとてもよかったので更に上乗せしたいという場合を除き、チップの支払いは不要だ。




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インドで暮らすにあたってのご提案 03