ヴァラエティ豊かに、外食産業も成長中。国産ワインも品質向上


インドはそもそもヴェジタリアンの国。日本人になじみのあるタンドーリ・チキンなどの肉料理は、インド北西のイスラム教世界からもたらされたものだ。ヴェジタリアンにもさまざまあり、たとえば殺生を厳格に禁じるジャイナ教徒は、卵や根菜類なども口にしない。


レストランのメニューは、ノンヴェジ、ヴェジの料理が明確に分かれているし、販売されている食品には、その別が記されている。赤い日の丸マークがノンヴェジ、緑の日の丸マークがヴェジだ。


昨今のインドでは、外食産業も成長中。インド各地料理をはじめ、イタリアンやオリエンタル料理のレストランなども増えている。欧米拠点のファストフードやベーカリー、カフェのチェーン店なども続々と誕生。もちろん日本ほどの選択肢は望むべくもないが、十分だ。


高級スーパーマーケットなどでは、欧米を中心とした輸入食品も見られる。また、インド国産ワインの品質もめざましく向上、アルコール類の選択肢も豊かになった。


わたしたちがよく飲んでいるのは、カルナタカ州産では、バンガロール郊外のナンディヒルにあるGROVER VINEYARDSのワイン。赤のLA RESERVEは飲みやすい。


また、インドワインの一大産地、マハラシュトラ州のナシックは、ここ数年の間に数多くのワイナリーが誕生。ムンバイからのワイナリーツアーなども開催されている。中でもインド産ワインを世界に広める牽引力となっているのがSULA VINEYARDS。スパークリングワインのSULA BRUTや、赤のDINDORI RESERVE SHIRAZ、白のSULA SAUVIGNON BLANCなどがお勧めだ。


なお、インドでは相手の食文化を尊重することが大切。アルコールを口にしない人も多いので、会合の席などで無理に勧めたりしないこと。




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